§玄関
玄関はその家の顔と言われる様に、床材料と下駄箱にはいつも考えさせられますが、今回の場合、黒い玉石を埋め込んである床を撤去し、大村邸の庭に点在していた、伊豆石と土を組合せ、また下駄箱は古い建具の板と床の間の古材を利用して、目立ない玄関を目指しました。
玄関

梁 §和室・板の間
古民家の基本は漆喰と梁の色、骨組みのバランスです。和室と板の間の骨組み、天井、壁を元に戻すことだけを忠実に行い、手を加えないことを念頭に置きました。ただ古民家の欠点である、暗さを解決する為、天井にはトップライトを取り付け中央の部分だけ日中明るさが入るように工夫しました。
和室

§トイレ・洗面所・浴室
トイレ器具、洗面器具は機能を重視し、最新器具を使用し、また洗面所、浴室の基本色を古民家に一番合う、白・藍色としました。浴室には、ポイントとして明治後半期に瀬戸で作られた印判タイルを埋め込みました。また鏡は古い建具の枠を再利用しました。
洗面所

§建具
板の間、和室の再現の為ほとんどの建具を取り替えました。一番難しいのが、建具の使い方と茶色、黒色のコントラストの出し方です。今回の場合、あまり暗くしたくない為、中央のいろりの間に茶色の建具を中心に、光の入ってくる側には中央に障子・ガラスの入ったものを選び、吹き抜け側は両室の個を大切にする為に板戸を利用しました。また居間・食堂では観て美しい光を入れる為、昭和初期の型ガラスを利用し、建具を入れてみました。玄関正面には心和む縦のラインが美しい千本格子建具を、洗濯室・トイレのドアはモダンさを取り入れる為旧館で使われていた建具を利用しました。

食堂
囲炉裏

梁

§照明器具
古民家を再現するのに、照明器具も大切な一つです。基本として蛍光灯は使用せず白熱灯を中心に、また器具も大正から昭和にかけて、かつて旧民家で使われてきた照明器具を使用しました。


§屋根
屋根瓦の下には今まで15トン位の土が乗っていました。神戸地震でも、この屋根の下の土が大きな被害を与えたと言われています。屋根瓦を葺き替えるに当たり、全ての土を下ろし地震に強い構造用合板を全面に打ち、屋根面を強固にしました。

§床
床下の柱束の下には、古い家は石の上に乗っている事がほとんどで、これも耐震的にはあまり良くありません。神戸地震の時も柱が石からはずれそのはずみで屋根荷重が加わり一気に倒壊したと思われます。その為新たに基礎を設けられる所には設け、束石の所はコンクリートで固めました。

母屋

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